バロックローズカットのオレゴンサンストーン

Sun Summit Mineのオレゴンサンストーンを、Justin K. Primのバロックローズカットで研磨しました。原石の大きさ、特に薄さに合わせて、デザインを微調整しています。

3つのローズカットを並べてみました。右端のオレンジを最初に研磨し、次に真ん中のダイクロイック(ツートーン)、最後に左端の小さなグリーンをカットしました。

オレンジとダイクロイックは大きさが同じ6.3mmですが、オレンジの方が薄いです。

オレンジは原石が薄かったため、それに合わせてカットの角度を変更しました。

ダイクロイックは、オリジナルのデザイン通りにカットすると、中央の尖った部分が人も石も危なそうだったので、小さなテーブルを作りました。テーブルは、お花のイメージ(雄蕊・雌蕊と花びらの感じ)で大きさを決めました。
サイズ感、どうでしょうか?

グリーンは、オリジナルデザインそのままです。

動画も撮影しました!お買い物ページに動画がうまく貼れない時があるので、こちらからご覧ください。
上から順に、

オレンジ→ダイクロイック→グリーン

です。

↑オレゴンサンストーン バロック ローズカット0.37ct(オレンジ)
お買い物ページ > https://www.raralab.shop/product/oregon-sunstone-baroque-rose-cut-037ct/40

↑オレゴンサンストーン バロック ローズカット0.53ct(ダイクロイック)
お買い物ページ > https://www.raralab.shop/product/oregon_sunstone_baroque_rose_cut_053ct/41

↑オレゴンサンストーン バロック ローズカット0.33ct(グリーン)
お買い物ページ > https://www.raralab.shop/product/oregon_sunstone_baroque_rose_cut_033ct/42

Justin K. Primによると、このデザインは、19世紀のアムステルダムで人気を博しました。

個人的には、ガードル付近の収まりがきれいで、ローズカットの中でも特に好きなデザインです。大きな背面を美しく磨き上げるのは石との我慢比べみたいでしたが、とても楽しかったです。

Justin K. Primは、宝石研磨の歴史を探究する研究者です。

このバロックローズカットが収録されている彼の著書『The Secret Teachings of Gemcutting』には、宝石研磨の基礎となる有名なデザインが多数収録されています。「Historic Design」というお気に入りの章には、宝石研磨の歴史を辿れるようなデザインが集められています。1400年代(!)のファセットデザインも収録され、眺めるだけでも楽しい本です。

Justin K. PrimのYouTube > https://youtube.com/@JustinKPrim
Justin K. PrimのInstagram > https://www.instagram.com/justinkprim/

Previous
Previous

フレンチカットと屈折率

Next
Next

写真撮影、変わりました