フレンチカットと屈折率
ダイヤモンドの最も古いデザインの1つ、フレンチカットでオレゴンサンストーンを研磨しました。
Justin K. Primがデザインを起こし、オレゴンサンストーンに合わせたバージョンのファセット図を使用しました。
お買い物ページはこちら > https://www.raralab.shop/product/oregon-sunstone-french-cut-225ct/43
このデザインは、先日出品したバロックローズカットと同じJustin K. Primの『The Secret Teachings of Gemcutting』に収録されているデザインで、お気に入りの章「Historic Design」に含まれています。Justinによると、このフレンチカットは、ダイヤモンドの最も古いデザインの1つで、1400年代に遡れるそうです。
『The Secret Teachings of Gemcutting』では、ほぼすべてのファセット図に2つのバージョンが用意されています。カットする石の屈折率に合わせて、High RI(屈折率が高い石用)とLow RI(屈折率が低い石用) から選ぶことができます。
オレゴンサンストーンは屈折率が低いので、Low RIのデザインを使いました。このため、パビリオンが深めになっています。
屈折率の高いダイヤモンドをカットするなら、パビリオンがだいぶ浅くなります。クラウン側のテーブルの四角が、パビリオン側のキュレットよりも大きいだけで、クラウンとパビリオンがほとんど変わらない印象になります。
ちょうど良い原石が手に入ったら、High RIのバージョンもカットしてみたいです。
動画も撮影しました。シラーの柔らかな輝きと光が抜けていくクロスをご覧ください。
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おまけ
今回から動画が変わりました。
基本的にLED照明での撮影になったので、動画の電球マークをなくしました。
石を動かした時にウインドウがあるかどうかを、スケッチブックの黒いリングの見え方で確認できます。
今のところは、この撮影方法がいいかなあ、と思います。このやり方を思いつく前に撮影した、回転台に乗せて撮影した動画も置いておきます。さっくり没にしようと思ったんですが、シラーが綺麗に撮れたので、よければご覧ください。
【24/01/30追記】
「屈折率」(Refractive Index)を間違えて「反射率」と覚えていました! このページと他のページの「反射率」を「屈折率」に修正しました。