ドラゴンガーネットの蛍光
インクルージョンの少ないタンザニア・Lindi産ドラゴンガーネットの原石に巡り会い、Arya Akhavanのデザインでカットしました。ドラゴンガーネットはマラヤガーネットの中でもUVライトを当てると赤くなるものです。
UVライトを3種類購入して、色の違いを比べてみました。写真も撮影したのでご覧ください♪
ドラゴンガーネット “Tessellation 12 (F)” 0.501ct
デザインはArya AkhavanのTessellation 12 (F)。2024年のUSFG Single Stone CompetitionでNoviceの課題になったデザインです。クリアな原石の1つを、試しにカットしてみました。
淡い色の原石をこのデザインでカットすると、色に深みが出る印象です。
(このデザインで他の石もいくつかカットしたので、準備が整ったらご紹介します!)
ファセットデザインを見る > https://www.gemologyproject.com/wiki/index.php?title=Akhavan_-_Tessellation_12_(F)
いろいろな波長のUVライトを購入して、完成したルースに照射してみました。
使用したライトは、
365nm:Gentos KF-145HUV(https://www.gentos.jp/products/series/kf/kf-145huv/)
375nm:オーム電機LED UVブラックライト 375nm LHA-UV375/1-K2(https://www.ohm-electric.co.jp/product/c06/c0605/874039/)
395nm: LED UVブラックライト 395nm LHA-UV395/1-S2(https://www.ohm-electric.co.jp/product/c06/c0605/874040/)
実は、これまでUV蛍光にそれほど興味がありませんでした。
UVライトを手に入れて照射したら、これは楽しい!時間を忘れますね。
このルースは、395nmのUVライトによく反応しています。375nmもけっこう赤い。
ルースのご購入はこちら > https://www.raralab.shop/product/dragon-garnet-tessellation-12f-0501ct/94
在庫の原石にも照射しました。365nmは蛍光なし。375nmと395nmは、石によって赤くなり方が違いますね。
ドラゴン・ガーネットについて
ドラゴンガーネットはマラヤガーネットの中でもUVライトを当てると赤くなるものを指します。ドラゴンガーネットもマラヤガーネットも、いわゆるコマーシャルネームです。
鉱物としては、ソーティングにあるように、パイロープ・ガーネットとスペサルティン・ガーネットの混じったもので、タンザニアが有名な産地です。
柔らかなピンク色は研磨している間も美しく、カットしていて楽しい石です。
ドラゴンガーネットが蛍光した時の赤さは、ルースのデザインによっても左右されるそうです。原石がまだいくつかあるので、色が綺麗に見える(そして願わくば、蛍光が鮮やかな)デザインでカットしてご紹介しますね!
撮影機材
まだまだ調整中!照明がだいぶ増えてます。レンズも増えそう。