色を魅せるScott Laborieのデザイン

今回も、米国のファセット・デザイナーScott Laborieのデザインでカットしたモンタナサファイアをご紹介します。この『Deep Star』は、ガーネット、スピネル、コランダム(サファイアなど)に最適化されたデザインです。

Scott Laborieのデザインで目を惹く特徴のひとつは、石を動かした時に色が美しく均一に見える点です。彼のデザインは、パートナーであるJoyce Wangがジュエリーの勉強をしていた影響もあるのか、ジュエリーに仕立てた際に真価を発揮するデザインだと思います。

彼のデザインに興味がある方は、Scott Laborieが以前公開していたファセットダイアグラム(Facet Diagram)も調べてみてください。以前は、Gemology Projectのウェブサイト(https://www.gemologyproject.com/wiki/index.php?title=Faceting_Designs)でダイアグラムが公開されていましたが、現在は一覧からなくなっています。探せば見つかると思うので、興味を持った方はぜひ検索してみてください。

モンタナサファイア “Deep Star” 0.415ct

『Deep Star』で初めてカットしたモンタナサファイアは、淡いグリーンの原石です。このような色合いは、デザインによってはカラーレスに見えることもあります。しかし、この『Deep Star』でカットしたら、淡い色合いが消えずに生かされました。

研磨を終え、ドップから外した瞬間、想像以上の美しさに驚きました。石全体がうるっとした輝きを放ち、少しグリーンが混じった水色が印象的です。色と輝きが見事に調和した、このデザインの素晴らしさを改めて感じました。

10倍ルーペでテーブルから見ると、細かな泡のようなインクルージョンが見えます。照明を暗めに調整してわかりやすいように写真を撮影したので、こちらもお楽しみください♪

ご購入はこちら > https://www.raralab.shop/product/montana-sapphire-deep-star-0415ct/90

ブルーモンタナサファイア “Deep Star” 0.358ct

このモンタナサファイアは、ロッククリーク産のオールドストックの原石からカットしたものです。ほぼ完璧にカットでき、できあがったルースの優しいブルーに、しばしうっとりしました。

ファセットデザインでは、パビリオンに星型のパターンが施されています。肉眼では確認しづらいかもしれませんが、マクロレンズで超拡大して撮影すると、星の中にさらに花のような模様が浮かび上がっていることがわかります。

穏やかなブルーが柔らかく、均一に広がり、傾けるとキラキラと輝きます。とても魅力的なルースに仕上がりました。

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イエローモンタナサファイア “Deep Star” 0.438ct

引退されたカッターさんご夫妻から譲っていただいた原石をカットしました。原石はモンタナサファイアでよく見られる、オレンジのコアが入ったもので、周りは淡いイエローでした。

できあがったルースは、オレンジが全体に広がり、濃い黄色になっています。角度によってコアのオレンジをはっきり見ることができます。

パビリオン側を見ると、オレンジのコアと淡いイエローが確認できます。優れたファセットデザインのおかげで、こんなに綺麗に色が広がりました。

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撮影機材

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