2つのスクエアカット

オレンジのオレゴンサンストーンを2つ、スクエアでカットしました。原石の形に合わせて、スクエアステップカットとスクエアエメラルドカットにしました。

オレゴンサンストーン スクエアステップカット 1.0ct

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Justin K. Primの”The Secret Teachings of Gemcutting”に収録されているファセット図で研磨しました。同書によると、ステップカットの起源は1300年代に遡るそうです。パビリオン側にステップを加えることで、光の反射が向上し、石の形に沿えるようになりました。

カットする時に、原石のオレンジの部分とクリアな部分を活かしたくて、オレンジの部分を端に寄せました。出来上がった石を見ると、角度によってはバイカラーのようになりました。

オレゴンサンストーン スクエアエメラルドカット 0.8ct

こちらもJustin K. Primの”The Secret Teachings of Gemcutting”に収録されているファセット図でカットしました。スクエアエメラルドカットは1700年代中頃に登場したそうで、石の色がうまく混じり合い、大きなテーブルから石の内部がよく見えるデザインになっています。

ちょこちょこ変えています

ここ1か月ほど、カットのやり方を変えています。

いろいろ試した結果、オイルにダイヤモンドパウダーを混ぜて、好みの濃さのペースト状にし、最初から最後まで、このオイル+ダイヤモンドパウダーのペースト(スラリー)を使うやり方にしました。

スラリーに使うダイヤモンドパウダーの粒度とメタルラップ(石を当てる、円盤型の金属)は、研磨の段階に合わせて変えています。手の動かし方は、どの段階でもだいたい同じ感じです。

オレゴンサンストーンは研磨剤に酸化セリウムを使うのが定番ですが、ダイヤモンドのスラリーでうまくカットできるかか試してみました。

ほとんどうまく行ったのですが、エメラルドカットの仕上げのポリッシュの時に、何度やり直しても引っ掻き傷のようなものができるファセットがありました。それが、上の写真の拡大した部分です。(他のラインはインクルージョンです)

傷はインクルージョンが原因なのか、劈開が原因なのか、わかりませんでした。

オレゴンサンストーンとダイヤモンドのスラリーの組み合わせは、ポリッシュで傷ができると手に負えないかも。なので、オレゴンサンストーンでは最後のポリッシュだけセリウムを使うことにします。

研磨の進め方もいろいろ変わっていますが、撮影も少しだけ変わりました。

長さを調整できるレンズフードを使っていたのですが、純正のフードに変えました。そうしたら、さらに石に近い色が出るようになり、現像でほとんど調整がいらなくなりました。うれしい♪

撮影機材

Olympus OM-D E-M1 Mark II
Super-Multi-Coated BELLOWS-TAKUMAR 100mm f4 M42
AUTO BELLOWS
Super-Multi-Coated TAKUMAR 28mm f3.5 M42(ソーティング)
エコリカ高演色LEDランプECL-LD2EGN-L3A(5000K)
Capture One 23
iMovie

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